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 メキシコでは先スペイン期からリュウゼツランの樹液を発酵させてプルケという醸造酒を造っていました。しかしながらテキーラが登場するにはスペイン人の征服を待たなければなりません。彼等がもたらした蒸留技術なくしては誕生しなかったのです。現在はリュウゼツラン科に属する植物から、何種類もの蒸留酒が造られています。これらの蒸留酒は総称としてメスカルと呼ばれ、それぞれ造られた地名を冠した名前が付けられていて、その中の1つが「Agave teguilana Weber war. Azul (アガベ・アスール)」の球茎から抽出する糖液を発酵蒸留させたメスカル・デ・テキーラです。つまりテキーラとはメスカルの一種なのです。

 テキーラは原産地名称の認定を受け、諸条件を満たさない限りテキーラとは認められません。則ち「テキーラ規制委員会(CRT)」管理下でメキシコ公式規格(NOM)が順守されているのです。その条件は細かく指定されていますが、テキーラを満喫する上で重要なのは次の2点でしょう。 まず生産地がハリスコ州を中心とした5州である事。幾つかの例外を除き殆どがハリスコ州で生産されていて、そのハリスコ州を大きく2つの地域に分別し、それぞれの地域にテロワールが存在します。州都グアダラハラを中心として1つは西側の標高1,200mの谷をバジェス地方とし、一方もう1つは東の2,000m程ある高地をロスアルトス地方と呼んでいます。土壌や水質等から収穫されるアガベに違いが生まれ、また製法の違いからそれぞれ特徴のあるテキーラが造られていますが、一般的に伝統的なバジェス地方は強い香りと口当たりで辛味と苦味があり、新しい蒸留所の集まるロスアルトス地方はスムースな印象で甘味と旨味が感じられます。 そして原材料にアガベ・アスールを51%以上使用する事です。

 しかし近年は100%アガベ・アスールに由来する、いわゆる通称プレミアム・テキーラに人気が集まっています。 またテキーラは樽での熟成期間からも分類されています。当店では1年から3年熟成のアネホタイプや、3年以上熟成のエクストラ・アネホのプレミアム・テキーラを中心に取り揃えております。この様なテキーラのブランド確立は、美味しさと世界的知名度への帰結となっているのです。

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