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 「クレオール」とは、カリブ海を中心とするフランスの海外県やその人々を指し、本国とは異なる独自の文化や歴史などの発展を反映した言葉です。彼ら「クレオール」の手に拠るフランス産アグリコールラムを「フレンチクレオールラム」と呼び、その中心地域こそが「仏領マルティニーク島」なのです。この島でつくられるアグリコールラムは1996年より本国のAOC(原産地統制呼称)規定に従って生産、出荷されています。
 
 通常のラムは、まずサトウキビの搾り汁を煮詰めて砂糖を精製し、残った糖蜜を発酵蒸留してつくられ、「インダストリアル製法(工業的製法)」と呼ばれます。 対してマルティニークラムは「アグリコール製法(農業的製法)」と言う、サトウキビの搾り汁をそのまま発酵、蒸留してつくられサトウキビ全てを味わいに生かすが故に、世界で最も生産コストの掛るとても贅沢な製品なのですが、最大の特徴である繊細で豊かなアロマやフレーバーはまさにこの製法に由来します。また熟成ラムの場合は南国の暑い気候のために熟成中に蒸発するアルコール、いわゆるエンジェルズシェアが年間7~10%にも上り、これはスコッチウイスキーの3倍以上もの数値で、その分熟成が非常に早く進みます。つまり3~5年熟成されラムは、シングルモルトの10~15年熟成製品に相当する深い熟成感が味わえます。

 マルティニーク島ではさとうきびの収穫時期が1~6月の1回しかありません。その年のさとうきびの搾り汁のみを原料とするため、ワインの様に収穫年の違いで味わいが異なるのです。そのためにヴィンテージアイテムが生産されています。もちろんこれはブランタイプのラムにも当てはまり、つくられた年に拠って味わいに差異が生じます。比べて全世界的に有名な大量生産されているラムは、インダストリアル製法のため収穫年による味わいが端的には出難くヴィンテージ明記の製品はほとんどありません。   

 そんな「フレンチクレオールラム」はその他の主な地域であるグアダループ島やマリーガラント島、レ ユニオン島を加えても世界中の全生産量からすると僅か数パーセントにしか過ぎない、とても個性的で美味しいラムと言えましょう。

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