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 ボリバール Bolivar  ラテンアメリカ開放運動の英雄シモン・ボリバールに因んで名付けられたこのブランドは、ロカ キューバン シガー カンパニーが葉巻の生産を開始した1901年から市場に登場しました。1944年にシフエンテス社が買収した後はパルタガス工場で生産されています。どっしりとして喫感が強く土のアロマが特徴的で、パワフルでフルボディです。

 コイーバ Cohiba  キューバ政府の賓客をもてなす葉巻として1966年に生産が開始され、長い間政府の高官や外交官しか手にする事の出来なかったのですが、1982年に3種類のビトラ(ランセロス、コロナスエスペシアレス、パネテラス) が一般発売の始まりです。

 クアバ Cuaba  名前の由来は古く初期のキューバ入植者の時代にまで遡ります。クアバとはキューバに自生している極めて燃焼性の高い木の名前で、現在でも国内で栽培されています。その独特のシェイプが特徴的レギュラーライン全てのビトラがペルフェクトと呼ばれる両端が尖った形状で、燃焼性が高いため愉快なアロマを楽しめます。その心地よいアロマと芸術的な完成度の高さとコクのある風味に人気があります。2008年発表のピラミデス、エディシオン、リミタダスでは初めてペルフェクト以外の形状が作られました。

 ディプロマティコス Diplomaticos  元々モンテクリストの普及版として1966年に発売されたもので、ハバナシガーの中でも数少ない全てのビトラが完全なハンドメイドで作られているブランドです。5種類のサイズはモンテクリストと同じNo.1からNo.5で、生産もモンテクリストのラインをほぼ全て手掛けているホゼ マーティ工場で行われています。その独特のタバコ葉の配合により、ディプロマティコスは愛煙家に高く評価されるブランドに育ちました。際立つナッツ風味を持つミディアムボディのこの葉巻は、世界中の葉巻ファンを楽しませる事の出来る逸品です。

 エル レイ デル ムンド El Rey del Mundo  「世界の王者」という意味を持つ名前は、アントニオ・アロネス指揮の元で1848年に生まれました。シルクのように滑らかなラッパーを持つこの葉巻は、19世紀から20世紀にかけて最もよく売れ、また最も価格の高かったブランドの一つです。クラシックなミディアムボディのキューバ産葉巻は、入門者から上級者まであらゆる人が楽しめます。最高級のタバコ葉やコクのあるビーンズ系の風味に、際立つフローラル系アロマが合わさった逸品です。

 フォンセカ Fonseca  スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936)に愛された葉巻です。1891年にこのブランドを創設したフランシスコ・フォンセカは、初めて葉巻を1本ずつチューボに入れて販売した人物です。また顧客がブレンドを試す事の出来る、世界初のテイスティングルームを自社工場内に設けました。特に晩餐会やレセプションの趣向に合わせた葉巻を作っていました。発売当初から品質の高さと見た目の美しさで知られ、長く顧客に愛されてきたブランドです。またそれぞれの葉巻はとても薄い絹のように滑らかな紙で個別包装されています。

 H. アップマン H. Upmann  1840年代に葉巻をこよなく愛すした銀行家ハーマン・アップマンが、ある葉巻工場に投資を行った事が始まりです。工場は銀行と葉巻事業を兼ねていましたが双方とも立ち行かなくなり、1922年にイギリスのJ. フランカウ&カンパニーに売却されました。1935年にメネンデズ イ ガルシア カンパニーによる同工場の買収に伴い、H. アップマンというブランドネームが復活します。マイルド-ミディアムボディの葉巻ブランドで、入門者にも向いています。ラージサイズは世界中の愛煙家に愛され、スムーズで奥ゆかしいミディアムテイストの喫感は決して期待を裏切りません。

 オヨ デ モンテレイ Hoyo de Monterrey  1865年にブエルタ アバホ地方のタバコ農園主オセ・ヘネルにより設立された工場は、キューバ国内でも最大級の工場です。モンテレイの谷という意味のこの葉巻は、有名なブエルタ アバホ地方の中でも特に肥沃な土地で栽培された葉を使用しています。ダブルコロナは、その絹の様なコク、多面性のあるアロマ、吸い込みの良さ、そしてバランスのとれた香りと風味により、今まで創られたあらゆるキューバ産葉巻の中で最も人気のある葉巻かもしれません。7つの工場で製造されているこのブランドの全てのビトラは、最高級のキューバ産タバコのみを使用して作られています。

 ファン ロペス Juan Lopez  ファン・ロペス・セナにより1880年に創られました。生産量のごく僅かなこの葉巻は樹木の芳香と非常に爽やかな味わいを特徴としています。キューバ産葉巻の中ではマイルドな部類に属し、10~15年熟成すると非常に芳醇なアロマが醸し出されます。

 ラ グロリア クバーナ La Gloria Cubana  1885年にソシエダッド・ガバニャス・イ・カストロが創設したこのブランドは、卓越したアロマと強さを持つ高品質ハバナシガーとして、愛好者達の間にすぐに人気が広がりました。味わいはマイルドからミドルの強めまでで、品質の高さに対して手頃な価格帯のシガーと言えます。

 モンテクリスト Montecristo  1935年にH. アップマン工場で製造が開始されたこの葉巻は、アレクサンドル・デュマの小説の主人公であるモンテクリスト伯に因んで付けられました。現在世界で最も売れているブランドの一つで、キューバ全体に於ける年間葉巻輸出量の約25%を占めています。当初5種類のサイズ(No.1、No.2、No.3、No.4、No.5)が発売され、1970年代初期に'A'とエスペシアレスが追加されました。美味で濃厚な風味を持つこのブランドは、独特なタバコ葉の配合と個性的な風味を持ち、品質が特に安定している事から非常に人気があります。

 パルタガス Partagas  1845年にドン・ハイメ・パルタガスによってブランド化され最古参のキューバ産葉巻の一つで、世界中で非常によく知られたブランドです。世界中で需要が高く時に市場で品薄となる事もあります。濃厚でコクがあり豊かな土の香りが漂うシガーは時間を掛けて楽しむ高級コースランチの後の一服や、アフターディナーの寛ぐ時間に最適です。

 ポル ララナガ Por Larranaga 1843年に創立と非常に長い歴史を持っていて、その品質の高さから長い間評判を得てきました。甘いアロマが特徴で熟成により偉大な葉巻になるのはもちろん、熟成を待たずとに若いアロマを楽しむ事も出来るブランドです。

 パンチ Punch  ドン・マヌエル・ロペスがイギリス市場用に1840年に創設した、今では現存するハバナブランドの中で2番目に古いものとなりました。パンチと名前は有名な漫画のパンチ&ジュディに因んで付けられたもので、葉巻を手にしながらずる賢い笑みを浮かべるMr. パンチは、今でもこの葉巻のボックスを飾っています。スパイシーなアロマと芳醇なブーケの香りを持つミディアムボディの葉巻で、優れた作りと安定した品質においても有名です。イギリスに於けるパンチの人気は、ウインストン・チャーチル卿がハバナ滞在中にモンテ イ スルエタ工場を訪れ、サイズの1つに自分の名前を提供した程のものでした。

 ケ ドルセー Quai D'Orsay  パリにある有名な橋にちなんで名付けられたこのブランドは、1970年代にフランス市場を主なターゲットとして創り出されました。ラッパーの色は薄めで、燻したタバコ葉のマイルドな香りとまろやかな甘みが特徴です。

 ラファエロ ゴンザレス Flor de Rafael Gonzalez Marquez  1936年にラ フロール デ マルケスという名で登録されたこの葉巻は、当時重要なシガー市場であったスペイン市場でブランドの再編成を行ってから非常に人気の高いブランドなりました。ミディアムボディの強さを持ち、とても美しい色のラッパーで見た目から楽しませてくれます。

 ラモン アロネス Ramon Allones  フルボディの葉巻を専門に手がけるパルタガス工場で生産され、多面的でコクのあるフレーバーを求める愛煙家の期待に応えるブランドです。濃い色が美しいラッパー、見事な作りとほとんど完璧ともいえる燃焼性、コクのある風味と芳醇なアロマが特色でアフターディナーの一服に合い、また時が経つほど見事に熟成します。

 ロメオ イ フリエタ Romeo y Julieta  1873年に発売されたこのブランドは、かつて2000種類以上ものシガーバンドにその名を冠していました。ハバナブランドの中でも特に知名度が高く、そして人気のあるブランドです。現在では合計40種類以上の形状とサイズが製造されていますが、各サイズでの最高峰と呼ばれる葉巻が幾つもあります。チャーチル首相に敬意を表してチャーチルという形状を創り出した事でも有名です。

 サン ルイ レイ Saint Luis Rey  1940年にサモラ イ ゲラという名で登録されたマイルド-ミディアムテイストを持つこのブランドは、ブエルタ アバホ地方で栽培されるタバコの中でも最高級のものだけを使用し、熟練した葉巻職人の手に拠って巻き上げられています。バニラ、ココア、コーヒー等のビーンズ系の風味が際立っているのが特徴です。最高級のタバコを使用したこの葉巻では、ほんのりとした蜂蜜の様な甘さと、このラインに典型的な草系のアロマに出会えます。

 サン クリストバル デ ラ ハバナ San Cristobal de La Habana  1996年創設のハバナブランドの中で最も新しくそしておそらく最後となるであろうこのブランドは、1519年にスペイン人が入植した当時のハバナ市の名称がそのまま付けられました。4種類のサイズがあり、それぞれの名前はハバナがラテンアメリカにおけるスペイン帝国の重要拠点だった輝かしい時代に、この街を守った4ヶ所の要塞に因んで付けられています。その中の2種類のサイズ、ラ フェルサとエル モロはそれまでのキューバシガーラインアップにはなかったもので、サン クリストバル独自のサイズです。創設5周年を記念した特別ヒュミドールのために作られた3ビトラ(オフィシオ、メルカデレス、ムララ)は非常に好評で、2006年からレギュラーラインに加わっています。この3ビトラはハバナ市の有名な通りから名付けられました。

 サンチョ パンサ Sancho Panza  1852年に発表されたこのブランドは、セルバンテスの有名な小説ドン・キホーテに登場する忠実な従者に因んで名付けられました。繊細でエレガントな味わいが特徴的です。高い品質が特に安定しているキューバ産葉巻の一つに数えられています。モンテクリスト'A'と同サイズの超大型サンチョスやベリコソスが特に秀逸です。

 トリニダッド Trinidad  1998年2月にハバナで毎年行われているキューバシガーの祭典、ハバノス フェスティバルで初めて発表されましたが、実はその存在は既に世界中の愛好家の間に知られていました。それは現行のフンダドレスより一回り小さい38リングゲージの葉巻が、1969年からコイーバに代わってキューバ共和国政府の外交用ギフトに使われていたためです。

 べガス ロバイナ Vegas Robaina  キューバの最高級タバコの農園主だったドン・アレハンドロ・ロバイナの農園に因んで付けられました。産地のサン ルイは最高級タバコの産地であるブエルタ アバホ地方の中でも最も質の高いタバコ葉が採れる地区です。ピナール デル リオ州原産の葉タバコ輸出量のおよそ30%がロバイナ農園のラッパーを使用しており、ベガス ロバイナはまさに伝説の農園となっています。フルボディでコクがあり、タバコの豊かなアロマに満ちた逸品です。
 
 ベグエロス Vegueros  収穫者を意味するこの葉巻ブランドは、ブエルタ アバホ地方のシガーワーカー達、則ち数百年に亘ってタバコ作りに献身して来た名も知られないまま生涯を閉じて行った職人達に敬意を表して作られました。マイルドで微かに草の香りが漂い均整が取れていて有名な高級ブランドと比較しても遜色ない品質を持っているにも係らず低価格で、葉巻通だけが知る秘密のブランド言えます。

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